ZX-10R KRT 2018 リコール修理
ZX-10Rのリコール修理。記事にしていない車両もありますが4回目のエントリーです。
過去3回のエントリーはこちらから。
こちらの車両は2018 KRT Edition。
2016のアップデートから大きなミッション系には変更はなく、パーツや手順はかわりません。
まずは外装。そして、スプロケットカバー、クラッチカバーを外して行きます。
スプロケッドは駆動力を後輪に伝えるため、規定トルクでしっかりと緊結されています。
適したツールで注意しながら緩めて行きます。無事にはずれます。
次にクラッチカバーを外し、クラッチを露呈します。
クラッチユニットを外すと、カセットミッションのカバーがでてきます。
右の写真にはクランクシャフトのバランサーとギヤが見えています。
カセットミッションを取り出しました。
リコールがかかっている部品ですが見た目では強度不足なんてわかりません。
左が今回のZX-10Rのカセットミッション。
右が以前の記事の「
Z1000F型 ミッションオーバーホール」の写真と見比べると、ミッションの搭載方法が全く違うのがわかります。
エンジンブロックに組み込まれている Z1000 のミッションとは違い、ZX-10Rのカセットミッションはそのユニットごと引き出すことができるようになっています。
Z1000よりメンテナンス性は良く、こうやってかいつまんだ写真だけで見るとパパッとできてしまいそうに見えてしまいます。
対策品と交換するため、シャフトからミッションユニットからギヤを一枚一枚はずしていきます。
どれが何のギヤだかわかりますか?
左がリコール対象パーツ。右が対策パーツ。
対策済みであるかどうかを見てわかるように、機能に影響のない部分に物理的なマーカーが刻まれています。
インプット側もアウトプット側も対象となるギヤを交換して行きます。