ZX-12R 整備・カスタム 後編
今回は後編ですがフロント周りのカスタムのお話
カスタムのメニューは、ブレーキマスター、ブレーキディスクローター、フロントアクスルシャフトの交換です。
カウリングを外していきます。
まずは、フロントブレーキディスクローターの交換です。
純正のフロントディスクローターの直径を純正より少し大きいディスクローターに交換します。
ディスクローターの直径を大きくすることでよりブレーキが効くようになります。
フロントタイヤを外すため、慎重にジャッキアップしていきます。
ブレーキキャリパーを外し、ブレーキマスターも交換なのでブレーキオイルを抜き取り外していきます。
フロントタイヤを外します。後輪同様こちらもブレーキキャリパーをはずし、ホースなど傷つけないよう慎重に外します。
フレーキディスクローターを緊結しているボルトを緩めていき、ディスクローターを取り外します。
ブレーキディスクローターを緊結しているボルトには弛緩防止剤が塗布されています。
取りはずしの際、ボルト穴にカスとして固まった弛緩防止剤残っている可能性があります。
タップを利用してボルト穴の山を清掃し、取り付けの際にゴミが噛まないようにします。
新品のブレーキディスク。
見比べてみましたが、大きさの違いがわかる写真を撮るのを忘れてしまいました。m(_ _)m
新しいブレーキディスクローターを取り付けます。
ボルトも新品に交換しました。
最後は、規定トルクになるようにトルクレンチで締め込みます。
ブレーキディスクローターのインナーローターとアウターローターを止めているフローティングピンの開口方向を全て外向きにします。
普通はありえないことですが、中心方向に開口していると回転による遠心力で抜け落ちてしまわないようにするためです。
両面のディスクローターを交換して完了です。
フロントフォークに取り付けます。フロントのアクスルシャフトもクロモリ製に交換します。
■フロントブレーキマスタ交換
フロントのブレーキマスターを交換します。
フロント周りのカスタマイズのビフォアー・アフター。綺麗ですね。かっこいいですね。
最後にプラグの交換。
ZX-12Rはそのエンジンの構造からエンジンマウントのクリアランスがとても狭く、プラグの交換は一苦労です。
4本のプラグを抜き取ると1本に腐食がみつかりました。
プラグホールに水が入ってしまいそれがプラグを腐食させてしまっていました。清掃してプラグを新品に交換します。
プラグ本体のみの腐食でしたが、プラグコードには少し着色が見られます。清掃しておきます。
古いバイクでは多く見られたプラグホールの水没。
水没しないまでも、今回のようにいちばん手前側のプラグホールに浸水してしまうのも、サイドスタンドを立てて停車した際に傾く方向へ水は流れていくからかもしれません。
雨が降った時や洗車の際などに少し気にするようにしたいですね。