ZZR1400納車整備
ZZR1400 2006年にKawasakiを代表するメガスポーツバイクとして、バックボーンモノコックフレームに、排気量1352ccで200馬力に届くほどの出力を持つエンジンを搭載し、誕生しました。
パワーと長距離高速走行の安定性・信頼性もあり、以来、その人気は衰えることなく国内ではZX-14Rとして後継車の販売が続いています。
今回はこの車両の納車整備の一場面をピックアップ。
定期的なメンテナンスで交換するオイルと同じく、一定の期間で点検・交換しておきたいのがプラグです。
当然ですがガソリンを燃焼させるために火花を飛ばす部品。これがなければエンジンは動きません。
単純に火花が飛べば良いだけではなく、しっかりと飛ばなくてはガソリンが燃焼しきれずエンジンのパワーを十分に発揮できないばかりか、燃えきらずに残ったカーボンなどが付着してよりエンジンの状態が悪くなっていってしまったりします。
車体の前後方向に対して直角方向に配置されているプラグ。
タンクカバー・フレームの下にあります。
ZZR1400は比較的フレームとエンジンヘッダ部分の間に手首までどうにか入る隙間があるので、手を突っ込んで交換作業を行います。
この隙間がほとんどなくみっちり詰まっているのが。。。
とりはずしたプラグです。遠目に見ても先がススけているのがわかります。
燃焼させているので多少のカーボンがつくのは仕方ありませんが、そのカーボンが付着していくことでエンジン内でのガソリンの燃焼状況が変化していきます。
カーボンが付着することで火花が飛びにくくなり燃焼しにくくなって行ってしまいます。
取り外したプラグと新品のプラグです。当然ですがはっきり違いがわかります。
じわじわとカーボンが付着していくので実感がないままに進行していきます。
なんかエンジンが眠たいな、、、こんなだったのかな、、、と気づくかどうかわかりません。
プラグは走行10,000キロを目安に交換がオススメです。
あわせてカーボンクリーニングもおこなうとより効果的です。
「なんかエンジンの感覚が違うな。。。」などありましたらご相談ください。
つづいてフロント周りのメンテナンスです。
フロント周りのメンテナンス、そう、ステムとフォークです。
ステムベアリングのメンテナンスです。
古いグリスを取り除き綺麗に清掃して、
あふれんばかりにグリスを充填します。
湿気やダストの侵入を防いでスムーズな動きを保てるようにします。
続いてフロントフォークのオーバーホールです。
いつものようにバラして状況をくまなく確認。
シールやメタル類を交換して組み上げ、完成です。