ZX-12R B6F最終型 フルメンテナンス Part 1
世界GP500クラスに参戦したKR500。KR250のタンデムツインエンジンを2基並べたスクエア4レイアウトマウントで採用されたアルミモノコックフレーム。
メインフレームにマウントする方式から、軽量化コンパクト化の図られたアルミモノコックフレーム。そのレーシング仕様のフレーム構造をkawasakiで一般車に初めて取り入れたのがこのZX-12Rになります。
コンパクトに納めるが故、様々なところでのメンテナンス性の悪さに唸ることもありますが、それを踏まえての完成度にも唸ります。
サンコーカワサキ の整備メンテナンス定番は、樹脂系パーツの交換、ベアリング清掃グリスアップ、エンジンカーボン落とし、などなど。
必ず劣化する樹脂系パーツは交換。可動部分はよりスムーズに動くように清掃・調整。
今回はさらに、ZX-12Rならではのツボを抑えたメンテナンスの第1回です。
定番のメンテナンスと、書いておきながらフロントフォークのメンテナンスです。
フロントフォークの可動部分で重要なのが、このダストシールとメタル類。
少しの汚れから常に動き続けるパーツなだけに、傷を生み歪みが発生し摩耗してといった悪循環に陥ってしまいます。
ZX-12Rも生産終了からかなり経過していて、手に入らない純正パーツが増えてきているので、日頃の少しのメンテナンスがとても大切です。
より長く乗り続けることができるので気をつけておきたいところです。
今回は気合が入っています。ブレーキ類はオーバーホールフルメンテナンス。
分解清掃し、摩耗や損傷の確認をしながら組み上げます。
安全装備品のなかで一番重要なパーツですので、しっかりと作業します。
リアサスはオーバーホールに出しました。
樹脂系パーツは交換。いつもながらいい仕上がりになっています。
組み付けが楽しみですね。
次回はエンジンまわりのメンテナンスの予定です。